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フォークランド紛争とサッカー

2022年5月23日

今日4月2日はちょうど40年前、アルゼンチン軍が英領フォークランド諸島に上陸を開始した日です。いわゆる「フォークランド紛争」ですが、これは世界大戦後初めて起きた西側諸国同士の軍事衝突のため全世界が注視し、日本でも連日大きく報道されました。対艦ミサイル「エグゾゼ」が一躍有名になりましたよね。

イギリスは強硬な姿勢を貫き「鉄の女」サッチャー首相は迅速に軍の派遣を決定、2か月後にはフォークランド諸島を奪還して勝利しました。アルゼンチンの軍事政権は、この敗北をきっかけに倒れて民政移管されることになります。侵略戦争が身を滅ぼしたわけで、どうかプーチンも同じ末路をたどるよう願いたいですね。

終結したとはいえ、両国はその後8年間国交断絶したままでした。その両国が場所を変えて激突したことがあります。1986年サッカーW杯メキシコ大会です。当時は熱狂的なサポーターによる暴力事件が頻発していたので「遺恨試合」ともいえるこの準々決勝は、期待と危惧が入り混じった緊張感の高いものになりました。

試合はディエゴ・マラドーナの有名な「神の手」「5人抜き」ゴールが飛び出しアルゼンチンが勝ちましたが、懸念された暴力沙汰は起きなかったですねえ。内心では敵愾心を燃やしていたかもしれないですが、特にイングランド代表はラフなプレーに走らず、とてもクリーンな試合ぶりだったと記憶しています。政治とスポーツは別物ということを体現してくれたようで清々しいですよね。常にこうあってほしいものです。

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結局この大会でアルゼンチンは優勝してマラドーナは「天才」から「神」になり、世界一のプレーヤーの地位を確立しましたが、大会前にはその座を射止める可能性のあるプレーヤーが4人いました。マラドーナ、ジーコ、ミッシェル・プラティニ、カールハインツ・ルンメニゲです。彼らのうちの誰かがW杯を手にするだろうというのが大方の予想でした。時、場所、人、すべての要素が味方して神様から選ばれたのがマラドーナだったわけで、今考えると必然だったんだろうなという気がしますが、他の3人の中に私が今でも最も好きな、あまりにも運がなく神様に見放されてしまったプレーヤーがいます。「ミスターヨーロッパ」ルンメニゲです。

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Posted by hiro