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ノーラン・ライアン

2022年5月28日

70年代の日本ではMLBに接する機会は僅かでした。中継はオールスターゲームとワールドシリーズくらいなので『週刊ベースボール』で情報を漁りました。開幕レビュー特別号は毎年必ず買ってましたね。
その頃にはすでにノーラン・ライアンが世界最速の投手と知ってはいましたが、そんな環境ではなかなか目にする機会はありません。ようやく念願が叶ったのが1979年のオールスターゲームです。

ブッ飛びました。目が点になるというか瞬きを忘れるというか、日本の投手はおろかそれまでに見てきたメジャーの投手たちとも異次元の速さでした。スピード表示はなかったですが「こりゃ160出てるかも」と大いに納得したものです。当時日本最速とされていた中日の鈴木孝政投手で約150kmと聞いていたので、そんなもんじゃないのは一目瞭然でしたねえ。興奮しまくったのを覚えています。
しかし今の時代にYouTubeにあがっている動画を見るとそこまでの驚きはないですね。やはり速い球に目が慣れてしまったのでしょう。平均球速については現在のほうが格段に上がっていると断言できます。

この時期ライアン以外にも100マイル出したと言われた投手はいました。レンジャーズのジム・カーン、アストロズのJ・R・リチャードです。が、ライアンの驚くべきはこのシーズンで終わるエンジェルスでの8年間で年平均36先発で272イニング投げていること(74年には41先発332イニング)尚且つ46歳までローテーションを守り続けたことで、短命に終わった上記二人とは対照的です。80年代までは中3日ローテーションのチームもあったので、スーパーエースと呼ばれる存在ならば珍しいことではなかったですが、これほど太く長く活躍できたのは彼だけです。46歳で98マイルなんて凄すぎる…

膝が額につくダイナミックなフォームも好きでした。晩年のほうが高く上がっているんですよねえ。5714奪三振はアンタッチャブルな記録です。

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Posted by hiro