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史上最速のF1ドライバー

2022年5月28日

YouTubeで「AIが選んだ史上最速のF1ドライバーは誰か?」という動画を見ました。1983年以降の全レースを対象に、予選におけるチームメイトとのタイム差から割り出したもので、レースマネージメントなどは除外して一発の速さのみを比較するという非常に興味深いものでした。
結果は近年のドライバーたちが上位を占める中、2位のミハエル・シューマッハーを抑えて堂々アイルトン・セナがトップでした。当然の結果とはいえ、ホッとしましたね。AIいい仕事するじゃないかと。セナが彼の時代いかに突出した存在であったかを、AIが証明してくれたわけです。ライバルたちの中ではアラン・プロストが辛うじて20位に入ったのみということが、如実に表しています

オールドファンならば当然気になるのは83年以降に絞られていることでしょう。ジル・ヴィルヌーヴもロニー・ピーターソンもジム・クラークも対象外ですからね。でも冷静に考えるとやむを得ないと思います。あまりに裾野を広げてしまうと単純に数字で比較してもあまり意味がないのではないかと… F1草創期と現代ではすべてが全く別物です。ではなぜ83年以降に限定した理由は何かと考えると二つ考えられます。

まずターボエンジン時代に入り自動車メーカーのバックアップなしにトップレベルのマシンを開発できなくなったこと。つまり資金力がそれまで以上に必要不可欠になったことが挙げられます。それまではプライベートチームも多く参戦しており、市販のフォードコスワースDFVエンジンでもマシンの完成度とドライバーの力量次第では優勝も狙えました。

次にターボエンジンの普及に伴ってエンジンのテレメトリー化が始まり、牽いてはハイテク化の嚆矢となったことです。マシンの性能差が少なくなるとともにドライバーの仕事量はマシンが速くなるにつれて減少していくことになります。どこかで線引きしなければならないならば、DFVエンジンが最後に勝った83年にするのも妥当と思います。

現在予選でのタイム差はポールポジションから最下位まで2,3秒くらいですが、かつてはポールと2位の差がそのくらいということもままありました。それだけマシンの性能差が大きかったということです。にもかかわらず今よりコンペティティブだったのは、マシンの信頼性の欠如とドライバーが果たす役割が遥かに大きかったことです。レースマネージメントは勿論のことエンジン、タイヤ、燃費など全てを自分の経験と勘でコントロールしなければならない。だからこそ勝てそうもないマシンで勝ってしまうことが稀にであれ起きたのです。

とはいってもここはやはり、時代を限定せずに私が歴代最速のF1ドライバーをAIに代わって独断と偏見で選ぶことにします。空想好きの人間にとってはおあつらえ向きのお題ですね。

 1 アイルトン・セナ           11 ゲルハルト・ベルガー
 2 ジム・クラーク            12 ネルソン・ピケ
 3 ミハエル・シューマッハー       13 ヨッヘン・リント
 4 アルベルト・アスカリ         14 マリオ・アンドレッティ   
 5 ファン・マヌエル・ファンジオ     15 ケケ・ロズベルグ
 6 アラン・プロスト           16 ナイジェル・マンセル
 7 ニキ・ラウダ             17 ジョディー・シェクター
 8 スターリング・モス          18 ジャッキー・ステュワート
 9 ジル・ヴィルヌーヴ          19 ジョン・サーティース
10 ロニー・ピーターソン         20 ジャッキー・イクス

なかなか難しい… ベルガーが入っているのに何故ジャン・アレジがいない?とファンが思って当然ですが、忖度してたらキリがない。一応私情を排したつもりではあります。近年のドライバーが皆無なのはマシンを速く走らせるのに必要なスキルが年々下がっているという持論からです。ルイス・ハミルトンが20年早く生まれていたら、セナやプロストと対等に戦えたとは思いません。

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Posted by hiro