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エディー・チーヴァー

実は私がいちばん好きなF1ドライバーは、アイルトン・セナでもジル・ヴィルヌーヴでもありません。エディー・チーヴァーです。映画『ポールポジション』で、インタビュアーの女優シドニー・ロームを乗せてキャンピングカーを運転しながら質問に答えていたのを覚えています。この映画の製作は1978年なので彼は20歳、ちょうどF1デビューしたシーズンです。何が琴線に触れてファンになったのか定かでないのですが、それ以前に弱冠18歳のアメリカ人がエンツォ・フェラーリのオファーでF1をテストドライブしたという記事を雑誌で目にした記憶があり、当時アメリカ大好きだった私が脳内でマークしていて、きっと彼がそうだという期待はあったでしょうね。マリオ・アンドレッティは別に好きではなかったので、アメリカ人なら誰でも良かったというわけではありません。長身で甘いマスクというのも影響したでしょう。

それからヘルメットデザイン。古舘伊知郎さんは「スーパージェッター」と形容していましたが、星条旗とアリゾナ州旗をミックスしたかのようで史上最高と思うほどのほどの秀逸さでした。近年のドライバーはレースごとに違うヘルメットだったりするのでわかりにくいですよね。

中島悟さんがF1デビューし、フジテレビが毎戦中継し始めた1987年にはアロウズのドライバーでしたから日本での扱いは中堅ドライバーの一人にすぎず、速いが運がないとされていました。しかし欧米では歴とした人気ドライバーであり、また天性の資質を備えているという評価も確立していました。今宮純さんは

「同じアロウズでもワーウィックの走りがステディーなのに対し、この人の走りは非常にホット。こういう走りだから間違って(?)優勝しちゃうこともあるかも」

と評してました。特に市街地コースに強く、戦闘力に劣るマシンで上位に食い込むことがしばしばでした。またスタートが非常に上手く、ジャンプアップすることが多かったです。中でも83年オランダGPで11番グリッドから1コーナー(1周終了時ではありません)で2番手に浮上したのは、その最たる例です。

結局優勝はおろかポールポジション、ファステストラップともにゼロと期待を大きく裏切られてしまいましたが、良くも悪くも意外性に富んだドライバーでしたね。パドック内外で評価が高かったにもかかわらずトップチームのシートに恵まれなかったのは、短気とムラっ気が禍したでしょう。個人的には生まれてくるのが10年遅かったと思っています。ロニー・ピーターソンのようにマシンを腕っぷしで捻じ伏せるようなドライビングは70年代ならばチャンピオンを争えたと… そう信じています。

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F1

Posted by hiro