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一人二役

今日見た夢は、虚実入り混じって面白いものでした。物語風に書くと

電話が鳴った。キャバ嬢Kからだ。同伴して欲しいというので、二つ返事でOKした。ちょくちょくあることだし、驚きも拒否反応もない。急ぐでもなく身支度して駅に向かう。シートに座ると眠気が襲ってきた。

場面は変わって、ある町中華の店内。ここにはH子がいる。しばし時を過ごして掛け時計に目をやると、すでに午前1時! ヤバッと思い「もう行くわ」とH子に声を掛けると「あと30分いて」と言う。躊躇している私のテーブルに座ると

「Kちゃんでしょ?」
「うん」
「何て言うの?」
「それなんだよ。どう思う?」
「正直に言うか、後でばれる噓をつくかね」
「確かに… そりゃそうなんだけどさあ…」
「噓つくの下手だもんね」

なるほど、噓を考えるのに30分は掛かると見越していたのか… 優しいのか優しくないのか分からんが。

すると急に店が混み始めた。私は奥歯の間に何かが挟まったのが気になり、それを取ろうとしたが取れない。ゴムのように伸びるだけで切れないのだ。悪戦苦闘の後にやっと切れたが、手には拳大の乾いたゴムのような塊。時計は1時半を指していた。おもむろに店を出て、さあ何と言い訳するか途方に暮れながら交差点で佇む。

ここで夢は終わったのですが、このKとH子は同一人物なんです。源氏名がKで本名がH子というわけ。実際彼女はキャバ嬢でしたが、町中華の娘ではなく働いていた事実もありません。電車で向かうというのはトレンドを無意識に反映しているのでしょうか。当時なら迷わず車で行ってましたね。それに1時は閉店の時間でしたから、この辺も同伴のつもりなら遅すぎですね。開店が0時前後の店なんてあったかな? まあ夢の中では不自然なことをそう感じないのは茶飯事ですが。また店を出た後の交差点の風景が、どう考えても日ノ出町駅前なんですよね。吉祥寺にいたはずなのに… 他に思い当たる場所がないんです。

以前の記事で、夢の中で歯の間に挟まったものを取ろうとして苦しい思いをすることが度々あり、最近では途中でこれは夢だと気付くようになったと書きましたが、今回それはなかったです。状況が余りに深刻だった故でしょうか? 噓をつくのが下手なのは事実と思っているので、極力つかずに済むように心掛けてはいます。

一人二役で出演してくれた彼女、別れから15年以上経ちますが不定期に登場してくれます。どうしているのか気にはなりますが、連絡を取るには余りに長い年月が過ぎてしまって憚られます。幸せになっていることを願うばかりです。私のような男を選ばないで正解だった! と思っているなら、それに越したことはないですね。

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Posted by hiro