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F1ストーブリーグ

シーズンも中盤戦ともなれば、翌年のシートを巡っての所謂ストーブリーグたけなわです。トップドライバーたちの実力差は紙一重ですから、速さや開発能力だけでなくスポンサーの意向など政治的思惑も絡んできます。チャンピオン経験者など名実ともにトップとされるドライバーの去就が決まると、ドミノ倒し的に埋まっていくのが常ですね。

このスピードの申し子たちの椅子取りゲームは、ある意味実際のレースより重要かもしれません。契約に至った時点で翌シーズンの命運が、ほぼ決まってしまうのですから。中にはトップチームのシートを射止めても、そのマシンが急激に競争力を失ってしまうこともあります。マクラーレン時代のパトリック・タンベイが典型的です。逆にアラン・ジョーンズのように、泡沫チームに過ぎなかったウィリアムズで千載一遇のチャンスをものにした例もあります。勿論彼は速いドライバーでしたし、運だけでなくチームへの献身があってのことです。フランク・ウィリアムズもその点でジョーンズを非常に高く評価していましたね。

とはいえ歴代チャンピオンを見てみると、ジョーンズのように一度しかチャンピオンになれなかったドライバーと複数回獲ったドライバーには明らかな差があるように思えます。これは優勝や表彰台の回数にも言えることですが、一度だけだと「まぐれ」とされても仕方ないですね。マリオ・アンドレッティやナイジェル・マンセルは、たまたまその年最高のマシンに乗っていただけと言ったら語弊があるでしょうか。勿論チームメイトを凌駕したのですから、相応しい走りだったとは思います。

複数回戴冠したドライバーたちは、最高のマシンを手に入れたシーズンは当たり前のようにチャンピオンになっています。中でもファン・マヌエル・ファンジオは結果的に天才的と思われるチーム選択を繰り返して5回王座を獲得しています。対照的にスターリング・モスはイギリスのチームに拘って無冠の帝王に終わります。だからこそ国民的人気があったのでしょうが… 

チーム選択はドライバーのキャリアを左右する重要事項であることは疑うべくもない事実ですが、それが全てではなく結果論とも言えますね。ミハエル・シューマッハーは個人的には好きではありませんが、短期間でフェラーリを復活させた力量は評価せざるを得ません。私が思うに、もしアイルトン・セナがフェラーリをドライブしていたらどうなっていたかが気になります。シューマッハー同様王座に導けたかどうか? 容易ではなかったとは思いますが、できたと信じたいです。

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Posted by hiro