スプリント王国アメリカ復権
世界陸上男子100mと200mでアメリカが表彰台を独占しました。世界陸上では初、五輪でも1904年セントルイス大会以来の快挙です。近年ジャマイカ勢に押され気味でしたが、自国開催で意地を見せましたね。もともと層は厚いですから、この流れを引き継いで新たな才能が続々と現れれば、ウサイン・ボルトの世界記録を更新する新星の登場も期待できます。
対照的に女子は厳しいですね。ジャマイカ勢が強い強い。旧東ドイツがドーピングしまくりで世界のトップに君臨していた時代でさえ、これほど圧倒されてはいませんでした。フローレンス・グリフィス＝ジョイナーの世界記録更新も視野に入ってきましたね。ただグリフィス＝ジョイナーのドーピング疑惑については限りなく「黒」に近いと考えているので、すでに史上最速の女子スプリンターの座はジャマイカ勢の誰かと言っていいでしょう。
それにしてもジャマイカという国は凄いですね。人口300万人の小国ですよ。歴史的に培った土壌があったのでしょうが、21世紀に入ってからの躍進ぶりは目を見張るものがあります。ひとつの傑出した才能が現れると、それに引っ張られるように次なる才能を呼び込む好循環が見て取れます。
似たような例は他にもあります。オランダは人口1700万ですが、スピードスケートでは世界のトップに君臨し続けて新たな才能が枯渇することがありません。サッカーではヨハン・クライフの出現をきっかけにスーパースターを輩出し、常にW杯の優勝候補に名を連ねるほどのサッカー大国になりました。一過性のものに終わらせずに連鎖させることができるかどうかが重要に思えます。
どんなスポーツにも言えますが、傑出した才能の出現は人種や国籍を問いません。日本では大谷翔平選手がそれを見事に証明しましたが、彼に追随するほどの才能の持ち主が現れるかどうかはちょっと疑問です。アメリカ人ですら容易なレベルではないですね。それほど彼は規格外の存在と言えるでしょう。
| ザバス ホエイプロテイン100 ココア味(980g)【sav03】【2shdrk】【ザバス(SAVAS)】価格:3,910円 (2022/7/24 19:58時点) 感想(1304件) |
