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メッシのマラドーナ超え

FIFAワールドカップが終わりました。アルゼンチン対フランス、凄かったですねえ。決勝戦としては史上最高と思えるほどの激闘でした。実は私はアルゼンチンが2-0とリードした時点で勝負あったと考えて見るのをやめてしまったのです。もしかしたらフランスは追いつくかもしれないがそこまでだと。勢いに乗って前掛かりになったところをカウンターでやられる。これは1986年メキシコ大会決勝でアルゼンチンが西ドイツを破ったときの展開なんですよね。歴史は繰り返すと言いますから、例え追いつかれてもアルゼンチンの負けはないと踏んだわけです。しかしPK戦までもつれるとは… フランスの粘りも称賛に値します。

開幕直前の記事で私はアルゼンチンが決勝でフランスを撃破して優勝すると予想しました。優勝国はおろか決勝の対戦カードまで当てたのは初めてです。鼻高々と言いたいところですが、心情的にはイングランド推しだったので複雑です。いいサッカーしてたのになあ… まあ次回頑張ってほしいです。

MVPはリオネル・メッシが受賞しました。当然ともいえますが、これには悲願成就の御祝儀的側面があるでしょうね。今大会最も強烈な印象を残したのはキリアン・エンバペだと思います。決勝戦でのハットトリックを含めて8ゴールですからね。23歳にして大会通算12ゴール。どこまで伸ばすのか末恐ろしいですが、そう言われた選手は過去にも少なくないですし、今後フランス代表が凋落しないとも限りません。二大会続けてグループステージを突破できなかったドイツや、予選で敗退したイタリアの例もあります。どんな強豪国でも浮き沈みはあって当然ですから、そういった巡り合わせは個人の力でどうなるものでもないです。まずは心身のコンディションを維持するのが前提でしょう。

今回の優勝でメッシがディエゴ・マラドーナを超え、ペレに比肩しうる存在になったのは確かでしょう。マラドーナは86年大会まではミッシェル・プラティニ、カール=ハインツ・ルンメニゲ、ジーコと並ぶ「四天王」の一人に過ぎませんでしたが、ワールドカップを獲ったことで「神」になりました。しかし、プレー云々よりも人間性や素行が好きではありません。何というかサッカーが単なる遊びの延長に過ぎないような「お気楽さ」を感じてしまうのです。勿論それでも誰にもできそうにないことをやってしまえるのが天才たる所以だとは思いますが、全身全霊を賭して真摯に向き合い全てを捧げる、そういった「求道者」的姿勢を見い出せなかったのです。どんな競技であれ頂点に立つアスリートには、その点で他を凌駕してほしいですし、そうであってこそ相応しいと考えます。最たる例がアイルトン・セナです。まあ本当に命を落としかねないモータースポーツと同列に論じるのは些か厳しすぎるかもしれませんが… とはいえ前述したペレ、プラティニ、ルンメニゲ、ジーコはもとよりヨハン・クライフやフランツ・ベッケンバウアーから感じとった真摯さをマラドーナが持ち合わせていないように思えたのは事実です。

「神の手ゴール」にしても、手を使ってまで勝とうとするのは余りにも卑劣な行為です。相手の隙や弱点を突いたり反則ギリギリのところで勝負をかけたプレーとは明らかに違い、これはサッカーに対する冒涜以外の何物でもないです。ピッチを神聖な場所と考えるならば、偉大なプレーヤーが意図的に手を使うなどあってはならない。つまり、その才能は認めますが「最高」には全く相応しくない、これが私のマラドーナに下す評価です。

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Posted by hiro