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雨に強いF1ドライバー

濡れた路面のでのマシンコントロールが難しいのは言うまでもないことで、昔からドライバーのテクニックを判断する目安とされてきました。同じようにドライバーズ・サーキットとされている市街地コースでの速さもドライバーの力量を評価する上で重要です。どちらもマシンのポテンシャルが決定的な要因にはならない、つまり性能差が少なくなるという点で共通しますが、個人的には雨での強さは「巧さ」市街地での強さは「速さ」を推し量れるものと区別しています。両方強ければ真に速いドライバーと言えるでしょうが、ここでは雨での強さをランキングにしてみます。


 1 アイルトン・セナ(ブラジル)
 2 ジル・ヴィルヌーヴ(カナダ)
 3 ジャッキー・イクス(ベルギー)
 4 ヴィットリオ・ブランビラ(イタリア)
 5 ジャンカルロ・フィジケラ(イタリア)
 6 ミハエル・シューマッハー(ドイツ)
 7 エディー・チーヴァ―(アメリカ)
 8 中嶋悟(日本)
 9 ジャン・アレジ(フランス)
10 シュテファン・ベロフ(西ドイツ)

並べてみると中嶋さん以外は皆市街地も得意ですね。このグリッドでドライのモナコをスタートしたら、間違いなく後方に沈んでしまいそうですが、雨ならどこまで粘れるかといったところでしょうか。

トップツーは、ちょっと抜けていると思います。予選ではヴィルヌーヴのほうが速いかもしれません。スノーモービル出身の彼にしてみれば、雨などへっちゃらだったでしょう。何しろ5.5kmに満たないワトキンスグレンで2位を11秒離したほどですからねえ… ただリスクを厭わないというよりも、雨をリスクとすら考えずに限界を超えまくる綱渡りのような走りは、やがて破綻をきたした可能性大です。しかし何度も奇跡的な走りで勝った彼のことですから、ここでも再現してくれたかもしれません。

一方のセナはどうか。彼の若手時代の走りはヴィルヌーヴと似ており、長くは生きられないのでは?と心配になるほど悲壮感を漂わせていました。それが経験を積むごとに予選での神懸かり的な速さを失うことなく洗練され、晩年には雨のレースですら全く危うさを感じさせない安定感でした。他のドライバーとは別次元にいるかのような走りだったのです。それを考えると例え予選で後塵を拝したとしても、レースで勝つ確率はセナのほうが高かったと想像します。

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Posted by hiro