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ヘッダー

70年代デケイド レギュラーシーズンNL西


 1 シンシナティ・レッズ         96勝66敗  .593   ー
 2 ロサンゼルス・ドジャース       91勝71敗  .562    5
 3 ヒューストン・アストロズ       85勝77敗  .525   11
 4 サンフランシスコ・ジャイアンツ    74勝88敗  .457   22
 5 サンディエゴ・パドレス        73勝89敗  .451   23
 6 アトランタ・ブレーブス        72勝90敗  .444   24


レッズは「ビッグレッドマシン」の面々が年齢的に峠を越えて破壊力に陰りが見えたものの、豊富な投手陣が健闘してドジャースとのマッチレースを制しました。エースのドン・ガレットが15勝、加えてビル・ボーナムが16勝を上げて原動力となりました。

ドジャースも不動のエース、ドン・サットンの17勝を筆頭に二桁勝利が4人と投手王国は健在で、打線もそつなく得点し終始バランスの取れた戦いぶりでしたが、レッズとの直接対決で5勝13敗と大きく負け越したのが響きました。そんな中レジー・スミスは打率.315、35本塁打111打点といずれもキャリアハイの数字を残して気を吐いています。

アストロズは二強には及ばなかったもののJ・R・リチャードが20勝、メジャートップの303奪三振と大車輪の活躍でチームを引っ張りました。打線ではホセ・クルーズが打率.317に加えて51盗塁を記録しリードオフしました。

ジャイアンツでは若きエース、ジョン・モンテフュスコが故障がちで7勝にとどまったのが誤算でした。打線も大砲ウィリー・マッコヴィーの衰えが顕著で長打力が激減、投手陣を援護できませんでした。

パドレスはランディー・ジョーンズとゲイロード・ペリーというサイ・ヤング受賞経験者こそ合わせて29勝とまずまずでしたが、ブッチ・メッツガーの不調でブルペンが崩壊しリードを守り切れない展開が目立ちました。しかし将来のスーパースター候補デイヴ・ウィンフィールドが32本塁打114打点と開眼し、またオジー・スミスが貧打ながらもアクロバティックな好守備と48盗塁の俊足で新人王を獲得、今後に期待を持たせる活躍を見せました。

ブレーブスもフィル・ニークロが18勝を上げたものの、パドレス以上に手薄なブルペンが足を引っ張りました。打線もハンク・アーロンの打棒に陰りが見え、またアーロンとともにかつて40本塁打を記録したダレル・エヴァンスとデイヴ・ジョンソンが、二人合わせて19本塁打という落ち込みようでは弱体投手陣をカバーすることは不可能でした。

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Posted by hiro