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ブライアン対決

10月22日はブライアン・ボイタノの誕生日です。1988年カルガリー五輪米国代表でフィギュアスケート男子シングル金メダリストですね。この時はブライアン・オーサー(カナダ)との「ブライアン対決」が注目されていました。オーサーは前年の世界王者であり「ミスター・トリプルアクセル」と称されるほど切れ味鋭く、かつ安定感抜群の天才的ジャンパーであり、ボイタノは前々年の世界王者。長身を生かしたスケールの大きいダイナミックなスケーティングが印象的でした。結果は表現力で勝ったボイタノが、ノーミスの素晴らしい演技を見せて制しました。話題性という点で歴代五輪でも屈指の対決だったと思います。

直後の世界選手権でもオーサーを僅差で破ったのを花道にプロへ転向しましたが、94年のリレハメル五輪で復帰し6位入賞しました。この大会からプロ解禁となりカタリナ・ヴィットら他のプロ選手も参加していたので、それ自体に驚きはなかったのですが、氷上に現れた彼を見て目を疑いました。額がかなり後退していたのです。6年ぶりとはいえ、まだ30過ぎたばかりですからね。やっぱり老けて見えますし、寂しさを感じました。年齢が近い私にも、いつ訪れるかわからない不安が頭を過ったものです。

その時思い出したのは、ボイタノのシニア転向時に君臨していたスコット・ハミルトンの額がやはり大きく後退していたことです。84年サラエボ五輪金メダリストで世界選手権でも4連覇を果たしたハミルトンは、ライバル不在といってもいい圧倒的な強さで時代を完全に支配した絶対王者でした。小柄でおでこが異様に広い彼が自在にピョンピョン跳ね回る姿は何だかコミカルにも見えながら妙に絵になると感じたのは、やはり演技が素晴らしかったからでしょうね。ボイタノはもともと長身でハンサムでしたから、全盛期とのギャップに戸惑い現実を受容するのが難しかったのかもしれません。

またボイタノとオーサーは、ともに後年ゲイであることを公表しています。ちょっとショックでしたね。「ブライアン対決」の主役が二人揃ってですから… 同性愛を理解できない私には他人事とはいえ複雑な気持ちになります。もちろん二人がゲイだったことも、ハミルトンとボイタノの額も単なる偶然でしょうけど。

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