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老け方の理想形

5月11日は夏八木勲さんの命日です。大好きな俳優でした。主役級では好きな俳優は少なからずいますが、脇を固める役者では他の追随を許さないほどファンでしたね。ワイルドかつ精悍でアクの強いルックスは年を重ねて渋味と重厚感を増し、大人になっていくにつれて憧れる気持ちが大きくなっていきました。強面の部類に入る顔立ちですから私とは似ても似つかず、自分にない部分を羨ましく思う若者にありがちな心理が働いたのかもしれません。大河ドラマなどでキャストに名前を見つけると、登場を心待ちにしたものです。

老年期に入っても体形は全く変わらず、鍛え上げられた肉体が保たれていることは着衣の上からでも明らかにわかりました。どんなおじいちゃんになりたいか? と聞かれていたら、迷わず夏八木さんの名を挙げていたでしょう。今回は、そんな夏八木さんが強い印象を残した出演作をピックアップしてみます。


 1 『新選組始末記』 1977年TBS
 2 『冬の華』 1978年東映 監督降旗康男
 3 『十三人の刺客』 1990年フジテレビ系列、CX
 4 『毛利元就』 1997年NHK大河ドラマ
 5 『葵 徳川三代』 2000年NHK大河ドラマ
 6 『柳生十兵衛七番勝負』 2005年NHK
 7 『修羅の群れ』 2002年ミュージアム 監督辻裕之
 8 『花神』 1977年NHK大河ドラマ
 9 『柳生一族の陰謀』 1978年東映 監督深作欣二
10 『日本沈没』 1973年東宝 監督森谷司郎

『新選組始末記』での永倉新八は最高ですね。風貌から言って近藤勇も合いますし実際演じてもいますが、近藤役は他にも何人かハマっていた役者がいるのに対して永倉役は夏八木さんが断トツでしょう。

『冬の華』では会長の側近立花役でしたが、ダンディーで言葉遣いや立ち居振る舞いに粗野さが全く見られず、経済ヤクザの雰囲気を醸し出していました。他の幹部連中が如何にも本職だという強烈なオーラを放つ中、一線を画する存在感が印象的でした。

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Posted by hiro