最高のマルチアスリートは?
3月28日は、ジム・ソープの命日です。1912年ストックホルム五輪における陸上五種競技・十種競技の金メダリストであり、NFL・MLBでもプレーしたマルチアスリートのはしりです。日本での知名度は低いですが、アメリカでは歴史上最も偉大なアスリートの一人として広く認知されており、カレッジフットボールの年間最優秀DBに与えられるジム・ソープ賞にその名を残しています。
私がソープを知ったのは、アメリカンフットボールを見始めたころに『月刊タッチダウン』誌で取り上げられていたからで、そのような万能アスリートが存在したという事実に驚いた記憶があります。ただ晩年は不遇で、財産は使い果たしたうえアルコール中毒だったようです。これにはその名声を利用して搾取しようとする取り巻きが引きも切らず、また彼がインディアンの血を引いていることからの差別意識も大きく作用していたと思われます。それでも少なくともボー・ジャクソンの登場以前、マルチアスリートの代名詞的存在だったのは間違いないところです。
そこで今回は、最高のマルチアスリートは誰か?を独断と偏見で選んでみます。
1 ボー・ジャクソン(アメリカ) 1985年ハイズマン受賞者、98年カレッジフットボール殿
堂入り、86年NFLドラフト全体一位指名、90年プロボウル
選出、89年MLBオールスターゲームMVP
2 ジム・ソープ(アメリカ) 1912年ストックホルム五輪陸上五種・十種競技金メダル、
75年アメリカ陸上競技殿堂、83年アメリカオリンピック殿堂
入り、51年カレッジフットボール殿堂入り、63年プロフット
ボール殿堂入り、MLBでは6年間で289試合に出場
3 ベイブ・ディドリクソン=ザハリアス(アメリカ) 1932年ロサンゼルス五輪陸上女子
80mハードル、やり投金メダル、走高
跳銀メダル、LPGAツアー通算41勝、
51年世界ゴルフ殿堂入り
4 フセヴォロド・ボブロフ(ソ連) 1945,47年ソ連サッカーリーグ得点王、52年ヘルシンキ
五輪代表、56年コルティナ・ダンペッツォ冬季五輪アイ
スホッケー金メダル、97年国際アイスホッケー連盟殿堂
入り
5 ヤロスラフ・ドロブニー(チェコスロバキア) デニス4大大会シングルス3勝、1983年国
際テニス連盟殿堂入り、48年サンモリッツ
冬季五輪アイスホッケー銀メダル、97年国
際アイスホッケー連盟殿堂入り
6 ジーン・コンリー(アメリカ) 1954,55,59年MLBオールスター選出、NBAでは6年間で
351試合に出場
7 カール・アルベルト・アンデルセン(ノルウェー) 1905年パリ五輪陸上棒高跳銅メダル
08年ロンドン五輪体操競技団体銀メダ
ル
8 ウィリー・ゴールト(アメリカ) 1983年ヘルシンキ世界陸上400mリレー金メダル、
110mハードル銅メダル、88年カルガリー冬季五輪ボ
ブスレー代表、NFLでは11年間で170試合に出場
9 チャーリー・ウォード(アメリカ) 1993年ハイズマン受賞者、NBAでは12年間で630試
合に出場
10 ハーシェル・ウォーカー(アメリカ) 1982年ハイズマン受賞者、99年カレッジフットボ
ール殿堂入り、85年USFL MVP、87,88年プロボウ
ル選出、92年アルベールビル冬季五輪ボブスレー7
位
やはりジャクソンでしょう。今ではソープに代わってマルチアスリートのアイコンですよね。怪我で選手生命を縮められることがなければ、MLB.NFL両方での殿堂入りも狙えたとの声もあります。実際そのパフォーマンスは大いにその可能性を信じさせるに十分なものであり、短期間ながら鮮烈な印象を残すものでした。常人離れした身体能力の高さを野球・フットボール双方で遺憾なく見せつけたアスリートは他にいません。NFLでは史上屈指のCBとの評価が固まっているディオン・サンダースにしても、野球では快足を除けば並みの選手でしかなかったですからね。マルチアスリートとして彼を凌駕するのは極めてハードルが高く、もしかしたら二度と現れないかもしれません。
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