G-FTB5DFYZ60

ヘッダー

マルチアスリートだったエインジ

3月17日は、ダニー・エインジの誕生日です。のちにボストン・セルティックスのGMとして活発なトレードを断行して物議を醸した人物ですが、結果的にはチームを22年ぶりのチャンピオンに導きました。

エインジの初見は『週刊ベースボール』増刊号のMLBプレビューで、彼がメジャーに昇格した1979年版だったと思います。トロント・ブルージェイズの正三塁手候補として、ここでは「ダン・エインジ」と記載されていました。マイナーでのスタッツを見る限り、大柄な割にパワー不足という印象でしたね。結局メジャーではみすぼらしい成績に終わり、そのプレーを目にする機会もありませんでした。

数年後、私は思わぬところで彼の雄姿を見ることになります。テレビでNBAの試合を観戦していたところ、ダニー・エインジという名を耳にします。エインジという姓はポピュラーではないのでひょっとしたらとは思ったものの同姓同名の可能性もあります。サブで出場機会が限られているようなので注意して見ていたところ、その選手は紛れもなくブルージェイズのキャップを被った顔写真の人物と同一でした。驚きました。この時まで彼がバスケットボールでもスターだったことを知らなかったのです。因みに放送中、MLBでのプレー経験があることにも触れられていました。

アメリカでは複数の競技を掛け持ちすることは当たり前に行われていますが、エインジの凄いところは高校時代、野球・バスケットに加えてアメリカンフットボールでもオールアメリカンに選ばれていることなんですよね。三競技全てで選出されたのは彼が唯一無二だそうで、そのマルチぶりがわかります。

しかし、これは裏を返すとある意味器用貧乏だったとも言えます(もちろん非常に高いレベルでの話ですが)
バスケットではオールスター出場経験もあり、史上二人目のスリーポイントシュート900本成功という歴史に残るシューターですが、野球では守備こそ悪くなかったものの貧打が致命的でした。フットボールのプレーを見たことがないのは当然ですが、WRというポジション柄スピードはあったと思われ、またバスケットで培った敏捷性が生かされていたはずです。それでも黒人選手が圧倒的に優位なポジションですから先行きは難しかったでしょう。何より彼自身が大学でフットボールを選ばなかったという事実が物語っています。

三大プロスポーツで複数のドラフトにかかることは珍しくないですし、中には全てで指名された選手もいます。最終的には自身に対する評価に基づいて最も将来性を見込める道を選択するのが常道です。エインジの選択も結果的には大正解ですしね。それを考えると、やはりボー・ジャクソンは別格です。もし怪我で選手生命を縮めることがなかったら、MLBとNFL双方での殿堂入りも不可能ではなかったでしょう。ディオン・サンダースでさえ野球ではそこそこの選手でしかなかったですから… 二刀流と言っても投手と野手は所詮同じ野球という競技でのこと。異競技二刀流の比ではないですね。

【プライスダウン】 15時までのご注文で即日発送 CONVERSE ALL STAR (R) NBA OX コンバース オールスター (R) NBA OX メンズ レディース ローカット BOSTON CELTICS セルティックス グリーン 31309392価格:7920円
(2024/3/17 02:30時点)
感想(0件)

MLB

Posted by hiro