串もの屋のカモノハシ
とある店内。多種多様な串ものが並んでいる。定番の焼き鳥は勿論だが、中にはお目にかかったことがないようなものもある。暫し店内を物色していると、ある売り物に目が留まった。一見干し柿のような感じだが、ツヤツヤ光って視覚的に訴えてくる。奥に声をかけると、背を向けてカウンター越しに女性と話していた男がおもむろにこちらへ向かってきた。なんだ店主だったのかなと思いながら顔を見ると、高校時代の友人KOだった。気付いていない態で「これ何の肉?」と聞くとカモノハシだと言う。意外な答えに戸惑っていると、「俺、あんな女とくっついちまったよ」とぼやく。私をそうと認識してのことかわからないが、いずれにせよ関わるつもりはないので、気のない返事で受け流しながら一つ注文した。
ここまでで過去の出来事がフラッシュバックして目が覚めてしまい、カモノハシの味見はできずに終わることになりました。このKOは高校時代、一時は親友と呼んでいいほどつるんでいた男ですが、ある裏切り行為が原因で絶交しました。向こうは向こうでこっちを許せないと思ったようですが、結局のところ信義とは何かという友情の根幹をなす部分が食い違って修復不可能になったということです。共通の友人たちには私を支持する声が大多数でしたが、向こうは自分が悪いとは全然思っていなかったようです。要するに私に人を見る目がなかったわけで、つまらない男と多くの時間を共有したことをもったいなかったなあと感じたものです。人生において友人に裏切られたのは初めてで、その後の人間関係構築に際して大きな影響を及ぼした事件でした。
それにしても、何でカモノハシなんだろう? そもそも身近な生き物ではなく、食用になりそうもないですよね。鳥だったか哺乳類だったか将又爬虫類だったか調べてみないとわからないくらいでしたから… とうに忘れ去っていた人物が登場することもままある夢ですから、これといった理由はないんでしょうね。はたして次は何が現れるか楽しみです。









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