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ザ・ドラゴンズ

今回のFIFAワールドカップで私が最も注目しているのがウェールズです。実に64年ぶりの出場ですから、サポーターはさぞかし待ち望んでいたことでしょうね。ガレス・ベイルの檜舞台での躍動を期待しています。

私が物心ついたころ、ウェールズといえばラグビーでした。全盛期にあった代表チーム「レッド・ドラゴンズ」は世界最強と謳われていましたが、サッカーは振るいませんでした。当時の貴重な情報源だった『三菱ダイヤモンドサッカー』が、イングランド1部リーグの試合を多く放送していたことから、ウェールズにも素晴らしいプレーヤーがいることは知っていました。ジョン・トシャックやテリー・ヨラス、ジョーイ・ジョーンズ、レイトン・フィリップスなどです。しかしラグビーよりも遥かにワールドワイドな人気スポーツであるサッカーは、人口300万程度のカントリーに過ぎないウェールズが世界の強豪国に伍して戦うにはハードルが高すぎたようです。

1980年代以降もイアン・ラッシュ、ネヴィル・サウソール、マーク・ヒューズ、ライアン・ギグスといった世界的プレーヤーを輩出してチームを牽引するものの予選敗退が続いたわけです。特にラッシュは当時世界最高峰のゴールハンターで、リヴァプールの黄金時代を支えたストライカーです。この頃イギリスのセンターフォワードは高さとパワーはあるが技術に欠けるタイプが典型でしたが、彼はボール扱いにも優れて所謂「技あり」のゴールを量産していました。ウェールズはおろかイギリス全体での歴代ベストイレブン候補にノミネートしたい程です。ベイルは彼らでさえできなかった念願を果たしたのですから、まさに国民的英雄ですね。

ウェールズは比較的早い段階でイングランドに統合されたにも拘らず、その文化にはケルトの影響が色濃く残っており、ウェールズ人としてのアイデンティティーに誇りを強く持っています。またユニオンジャックにはウェールズの国旗や紋章は取り入れられていません。このあたりにも他の構成カントリーに比べて虐げられている感が強く、民族意識を高める要因を見ることができるのではないでしょうか。私がウェールズに肩入れしたいのは、こういった歴史的背景も大きな理由です。何とか勢いに乗ってベスト4まで残ってほしいですね。容易ではないですが可能性はあると思っています。

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Posted by hiro