ベストクローザー
2011年9月19日、ニューヨーク・ヤンキースのマリアノ・リヴェラが602セーブ目をあげて最多記録を更新しました。彼の凄さは殆どカットボールのみで勝負してきたことですね。ナックルボーラーを除けばそんな投手は皆無に等しいです。
現代野球のクローザーは9回のイニング頭に登板するのが常識で、イニングを跨いだり走者を背負った状態での起用はイレギュラーです。そのためか球に力があり三振を獲れる投手が殆どを占めていますが、昔はやや様相を異にしていました。先発投手はまず完投を目指し、リードした状態で終盤にピンチを迎えると即刻切り札といえる救援投手を投入するわけです。つまり走者を置いた状態での登板が普通であり、それは当時クローザーではなくストッパー或いはファイアマンと呼ばれていたことからも分かります。分業制は今ほど細分化されておらず、極力少ない投手で乗り切ろうとの考えが一般的でした。1970年代を代表する救援投手でともに殿堂入りしたローリー・フィンガーズとブルース・スーターも例外ではなく、毎年のように100イニング以上投げています。
走者がいる状態での登板となると、三振を取るよりも内野ゴロを打たせての併殺狙いという考え方があって当然です。ジム・カーンやリッチ・ゴッセージのような速球派がいる一方で、ダン・クイゼンベリーやケント・テカルヴィのように下手投げからのシンカーを武器にする投手も存在した理由です。
現在で言うクローザーの成立とほぼ同時にセットアップマンの概念も確立されたのは90年代に入ってからと記憶しています。救援投手の役割も大きく様変わりしたと言えますが、その地位が向上したのも確かですね。ここでは私が考えるベストクローザーを選んでみます。
1 マリアノ・リヴェラ(ヤンキース) 11 ダグ・ジョーンズ(インディアンズ)
2 トレヴァー・ホフマン(パドレス) 12 リッチ・ゴッセージ(ヤンキース)
3 ビリー・ワグナー(アストロズ) 13 ロブ・ネン(マーリンズ)
4 ダン・クイゼンベリー(ロイヤルズ) 14 クレイグ・キンブレル(ブレーブス)
5 ブルース・スーター(カーディナルス) 15 リー・スミス(カブス)
6 デニス・エッカーズリー(アスレティックス)16 ランディー・マイアーズ(レッズ)
7 トロイ・パーシヴァル(エンジェルス) 17 佐々木主浩(マリナーズ)
8 ダン・プリサク(ブルワーズ) 18 ローリー・フィンガーズ(ブルワーズ)
9 ブライアン・ハーヴィー(エンジェルス) 19 ジェフ・ラッセル(レンジャーズ)
10 ウィリー・ヘルナンデス(タイガース) 20 ケント・テカルヴィ(パイレーツ)
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