UFOとオカルトブーム
1947年6月24日、アメリカ人の実業家ケネス・アーノルドがレーニア山付近を自家用機で飛行中、高速で移動する9個の円盤状物体を目撃しました。このケネス・アーノルド事件を記念して「UFOの日」とされています。
私が小学生のころ日本は空前のオカルトブームでした。ほぼ同時期に注目を集めた『ノストラダムスの大予言』と映画『エクソシスト』が嚆矢となって終末論や心霊・未確認飛行物体(UFO)や宇宙人・未確認生物・超能力といった様々な分野に波及していったのです。各テレビ局も競うようにこれらの題材を取り上げていました。「ネッシー」はあまりにも有名ですし、ユリ・ゲラーの「スプーン曲げ」も一世を風靡しました。「ネッシー」の存在は今では科学的見地からほぼ否定されていますし、ゲラーについては明らかに胡散臭いものだったと思いますが、小学生に真偽を見極める力があろうはずもなく周囲に引きずられて騒いでいたのが実態です。『ノストラダムスの大予言』にしても著者の誤訳や拡大解釈・虚飾もふんだんに盛り込まれていますが、一次資料を精査して疑問を解決するスキルがあるはずはなく、書かれていることを鵜吞みにして恐れたということでしょう。少なくとも親世代が懐疑的だったのは確かで、私の母は「全部こじつけじゃない?」と言っていたのを覚えています。
個人的に最も興味を覚えたのはUFOと宇宙人ですね。人類が月面に到達して間もない時期だったこともあり、人類よりも遥かに高度な文明を持った異星人が地球を訪れるのは決して荒唐無稽な話ではないということを実感できた側面があるでしょう。
UFOとされるものには様々なタイプがありますが、私が真っ先に連想するのはアダムスキー型ですね。カンカン帽というか通学帽というか土鍋の蓋とも言えるような形状のやつです。単なる発光体が超高速で移動していたり、逆にフットボール場ほどもある巨大な物体が低空を通過していくようなパターンだと、何だか真に迫るものがない。もちろん完全にその存在を否定するあるいは目撃情報自体を疑うわけではないですが、アダムスキー型だと如何にも異星人が実際に操縦しているかのような不気味なおぞましさを感じるのです。
どうやら私には霊感というものがないようで、生まれてこのかたUFOはもちろんのこと心霊現象と言うべきものには一度も遭遇したことがありません。それでもUFOも宇宙人も存在すると思っているので、次回はそのあたりの持論を披露することにします。
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