ボクシングにおける歴史的番狂わせ
どんな競技でもそうですが、強弱は勝ち負けに直結しません。相性もあります。AはBに勝った、BはCに勝ったからAがCに勝つとは限らないのです。また、ぶつかるタイミングや調子の良し悪しもあります。それでも下馬評で圧倒的不利とされ、勝ち目がないと思われたボクサーが予想を覆して勝った例は多々あります。今回はそんな歴史的アップセットの中で、私の記憶に強く残る試合をピックアップしてみます。
1 1990年統一世界ヘビー級タイトル戦
ジェイムス・ダグラス 10RKO勝 対マイク・タイソン
2 1974年統一世界ヘビー級タイトル戦
モハメド・アリ 8RKO勝 対ジョージ・フォアマン
3 1994年WBC世界ヘビー級タイトル戦
オリヴァー・マッコール 2RTKO勝 対レノックス・ルイス
4 1996年WBA世界ヘビー級タイトル戦
イヴェンダー・ホリフィールド 11RTKO勝 対マイク・タイソン
5 1987年WBC世界ミドル級タイトル戦
シュガー・レイ・レナード 12R判定勝 対マーヴィン・ハグラー
6 1988年WBC世界ミドル級タイトル戦
アイラン・バークリー 3RTKO勝 対トーマス・ハーンズ
7 1980年WBA世界ヘビー級タイトル戦
マイク・ウィーヴァ― 15RKO勝 対ジョン・テイト
8 1986年統一世界ウェルター級タイトル戦
ロイド・ハニーガン 6R終了TKO勝 ドナルド・カリー
9 1978年統一世界ヘビー級タイトル戦
レオン・スピンクス 15R判定勝 対モハメド・アリ
10 1977年ヘビー級12回戦
ジミー・ヤング 12R判定勝 対ジョージ・フォアマン
ビッグネームの対戦が多いですね。リアルタイムで知らない世代は彼らのキャリア全体を俯瞰して見るでしょうから、番狂わせと言えるのかと疑問に感じるかもしれませんが、これらはまさしくそうでした。過半が『リングマガジン』のアップセット・オブ・ジ・イヤーに選ばれていることからもわかります。タイソンとフォアマンが敗者として二度登場しているということは、彼らの強さは盤石と評価されていたことの裏返しと言えます。
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