70年代デケイドチーム レッドスキンズ編
戦後長らく低迷していたワシントン・レッドスキンズは1971年、前年までロサンゼルス・ラムズを率いていたジョージ・アレンをヘッドコーチに据えます。アレンは経験豊富なベテランを集めることに固執してドラフト権を次々と放出し、特に古巣ラムズから多くの選手を引き抜いたことから「ラムスキンズ」と揶揄されますが、この極端な強化策は成功して翌72年にはスーパーボウルに進出するまでになります。しかし当然ながら手持ちのドラフト権が枯渇すると補強は行き詰まり、将来有望な若手を獲得してこなかったことが禍して新陳代謝できずに主力の高齢化が進んで「オーバー・ザ・ヒル・ギャング」と呼ばれたチームの成績は停滞してしまうのです。
ヘッドコーチ ジョージ・アレン
WR チャーリー・テイラー LE ロン・マクドール
LT ティム・ストークス LT デイヴ・バッツ
LG ロン・ソール RT ダイロン・タルバート
C レン・ハウス RE ヴァーロン・ビッグス
RG テリー・ハームリング LLB ブラッド・デューセク
RT ジョージ・スターク MLB ハロルド・マクリントン
TE ジーン・フューゲット RLB クリス・ハンバーガー
WR ロイ・ジェファーソン LCB パット・フィッシャー
QB ビリー・キルマー RCB ジョー・ラヴェンダー
RB マイク・トーマス SS ケン・ヒューストン
FB ジョン・リギンス FS ブリグ・オーエンス
K マーク・モーズリー P マイク・ブラッグ
まさしく峠を越えた選手の集まりです。個々のパフォーマンスが落ちることはあっても向上することはないでしょう。瞬く間にスーパーボウルへ導いたアレンの手腕は見事ですが、そこで頂点に立てなかった以上長期的に見れば成功したとは言い難いですね。
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