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最高のメッサー使いは?

史上初の100機撃墜を達成したヴェルナー・メルダースが、編隊戦術を革新した優秀な指揮官だったことは疑いない事実ですが、その乗機メッサーシュミットBf109の特性を最大限活用できたパイロットは誰かについて考察してみます。

そうは言っても映像で検証できるわけはなく想像の域を出ませんが、どういった点に重きを置いて評価するかによって変わってくるでしょう。戦績の素晴らしさは無論のこと、活躍した戦線での彼我の戦力や乗機の性能、相手の練度、被撃墜の頻度さらには死線をくぐり抜けて生き永らえたかどうかなどです。また同僚や敵パイロットからの評価も重要でしょう。ただスコア順に並べただけでは誰が選んでも同じになってしまいますからね。


 1 ハンス=ヨアヒム・マルセイユ 撃墜158(全て西側連合軍機)アフリカの星
 2 イルマリ・ユーティライネン 撃墜94(うちBf109によるもの58)フィンランド空軍トップ
 3 ヨーゼフ・プリラー 撃墜101(全て西部戦線、スピットファイアの撃墜68は最多)
 4 エーリヒ・ハルトマン 撃墜352 黒い悪魔
 5 ヴェルナー・メルダース 撃墜115
 6 ゴードン・ゴロプ 撃墜150
 7 ヨアヒム・ミュンヘベルク 撃墜135
 8 ヘルベルト・イーレフェルト 撃墜132
 9 ヘルムート・ヴィック 撃墜56
10 ヴァルター・エーザウ 撃墜127

やはりマルセイユでしょう。偏差射撃の極意を会得してからのマルセイユはまさに無双状態であり、北アフリカ到着直後には1ヶ月間に2度同じパイロット(自由フランス軍のジョルジュ・ジェイムス・デニ)に撃墜されるという珍事の当事者になったころとは全く別人です。本来格闘戦でハリケーンやスピットファイアに劣るBf109を、同僚にも理解しえない機動を用いて圧倒したのですから… また、その自由奔放な私生活や傲慢で自己中心的な性格が顰蹙を買ういっぽうで、撃墜した敵パイロットを気遣う騎士道的精神に溢れる行動を躊躇なく行い、上層部から禁止されてもやめませんでした。天才にありがちな性格の複雑さを物語っている気がします。

ユーティライネンの場合、被撃墜がないばかりか爆撃機の旋回機銃を1発被弾しただけとされ「無傷の撃墜王」と言われます。これはBf109だけでなく、それ以前の乗機フォッカーD.XⅪやB-239ブルーステルを通してのことですから、彼がどんな機体でも特性を十二分に把握してポテンシャル以上の性能を引き出し得た証左ではないでしょうか。マルセイユとは別の意味での天才です。

プリラーはフォッケウルフFw190のイメージが強いですが、Fw190での初出撃は1942年に入ってからです。彼は前年10月、騎士鉄十字章に41機撃墜の功で柏葉を追加授与されていますから、それ以上のスコアをBf109で上げているのは間違いないでしょう。また私が調べた限りでは被撃墜がないんですよね。戦傷章を受けていることから負傷しているのは確かですが…

結果的には西部戦線で活躍したエースがほとんどを占めることになりましたが、ある意味当然でしょう。やはり東部戦線でのスコアは過小評価せざるを得ません。相手が違いますからね。そんな中、ハルトマンは別です。待ち伏せと一撃離脱に徹して決して無理をしない戦術は、その抜群の視力と射撃技術あってこそのものです。また被撃墜16回とされていますが、これらは敵機の破片を浴びたり故障が原因での墜落や、燃料切れで不時着したりしたもので、敵機の攻撃による被弾で墜とされたことはないようです。また負傷もしていません。だとすればこれも凄いですよね。何しろ1400回以上出撃してのことですから。ただし彼の戦術が西部戦線でも通用したとは思いませんが…

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近代

Posted by hiro