ルカサーズ・ベスト
スティーヴ・ルカサーの名演は枚挙に暇がないほどあり、TOTOにおけるプレイに限っても秀逸なものばかりです。とても順位を付けられるものではありませんが、そこは私の好みに基づき独断と偏見で選んでみます。
1 「ユー・アー・ザ・フラワー」-You Are the Flower
TOTO『宇宙の騎士』-Toto 1978年
2 「ガール・グッドバイ」-Girl Goodbye 〃
3 「ブレークダウン・デッド・アヘッド」-Breakdown Dead Ahead
ボズ・スキャッグス『ミドル・マン』-Middle Man 1980年
4 「St.ジョージ&ザ・ドラゴン」-St.george and the Dragon
TOTO『ハイドラ』-Hydra 1979年
5 「ロザーナ」-Rosanna TOTO『TOTO Ⅳ~聖なる剣~』-Toto Ⅳ 1982年
6 「アイ・キープ・フォーゲッティン」-I Keep forgettin´(Every Time You´re Near)
マイケル・マクドナルド『思慕(ワン・ウェイ・ハート)』-If That´s What It Takes 1982
7 「ロックメイカー」-Rockmaker TOTO『宇宙の騎士』-Toto 1978年
8 「愛にひとりぼっち」-Feeling Like We´re Strangers Again
ウィルソン・ブラザーズ『アナザー・ナイト』-Another Night 1979年
9 「ホールド・ザ・ライン」-Hold the Line TOTO『宇宙の騎士』-Toto 1978年
10 「WITHOUT YOU」 矢沢永吉『P.M.9』 1982年
初期のプレイに集中していますね。これは受けたインパクトがそれほど強烈だったことを示していますが、理由は他にもあります。使用機材の変化です。1984年の『アイソレーション』からギターの音色が明らかにそれまでと違います。これはEMGのアクティブ・ピックアップを使い出したからと思われます。EMGはノイズに非常に強く、サスティーンが豊かなのでこの頃人気が出始め一時期非常に流行しましたが、私は嫌いだったのです。ロー・インピーダンスの特性で、クリアーだが粒が立たず良くない意味で角が取れた「軟派」な音に思え、シャープで輪郭のはっきりしたギター音を好む私には合いませんでした。もちろんバンドとしての完成度は『ザ・セブンス・ワン~第7の剣~』で頂点に達してデイヴィッド・フォスター作品にも通じる重厚かつ洗練されたものに進化していくので、サウンド全体を考えるとフィットした選択だったとは思います。ルカサーのプレイも20代半ばにして円熟の境地に達した感ありです。
しかし上述の曲を聴かずともルカサーというギタリストの全貌を、たった一枚で網羅している極めて優れモノのアルバムがあるので次回紹介したいと思います。
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