歴代アメリカ大統領ワースト10
1 ドナルド・トランプ 45代・共和党
2 ユリシーズ・グラント 18代・共和党
3 ジェイムス・ブキャナン 15代・民主党
4 フランクリン・ピアース 14代・民主党
5 ミラード・フィルモア 13代・ホイッグ党
6 マーティン・ヴァン・ビューレン 8代・民主党
7 ハーバート・フーヴァー 31代・共和党
8 ウォーレン・ハーディング 29代・共和党
9 ウィリアム・タフト 27代・共和党
10 ジミー・カーター 39代・民主党
最も悩んだのはリチャード・ニクソンの評価です。ウォーターゲート事件で辞任に追い込まれただけでもワーストの資格十分ですが、それさえなければベスト10に入れても良い成果を上げています。ベトナム戦争を終結させ、訪中を実現して米中国交正常化の道筋をつけることでデタントを推進しました。内政でもドル切り下げを断行して新しい国際金融秩序の構築に寄与し、結果的にドル防衛を果しています。これらの業績を評価して辛くもランク入りを免れました。
2位から6位までは19世紀の人物が占めています。彼らは殆ど何もしなかった(或いはできなかった)大統領です。この時代は民主党の分裂、ホイッグ党の衰退、共和党の勃興と政局の変化が大きく、これに奴隷制度の存廃が絡んで対立が激しかったため法案が成立しにくかったという側面もあるでしょう。しかし同時代にはエイブラハム・リンカーンという傑出したリーダーも出現していることを考えると、彼らは指導力に欠けた凡人と言わざるを得ません。中でもグラントは2期8年勤め上げたにも拘らず、その政権は汚職と腐敗にまみれていたという印象しかありません。将軍としての人気と名声に拠っていただけで大統領としては失格でしょう。
現職のジョー・バイデン大統領はまだ任期半ばであり評価するには時期尚早ですが、ここまでは良くやっていると思います。就任早々パリ協定への復帰、トランプ政権が国連に通知したWHOからの脱退を撤回して一安心させてくれました。現在アメリカでは日本以上のインフレに苦しんでいるようですが、これはバイデン政権の政策によるものではなく、もし責任の所在を求めるならばFRBでしょう。内外に問題山積ですが、非常に精力的かつ意欲的な仕事ぶりでベテラン政治家らしい威厳と安心感がありますね。高齢が心配ですが、身命を捧げる覚悟が感じられ自信に満ち溢れています。前政権の路線を否定し、アメリカを国際社会の枠組みに復帰させただけでも現時点でさえ中の上にランキングできると考えます。
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