史上最高のゴールキーパー
1月24日はワールドカップにおける大会最優秀ゴールキーパーに贈られるヤシン賞の初代受賞者ミシェル・プロドーム(ベルギー)の誕生日です。この1994年アメリカ大会ではスーパーセーブを連発、大会ナンバーワンに相応しい活躍でした。179cmと世界的ゴールキーパーとしては小柄でしたが、的確なポジショニングでハイボールにも強かったですね。
一般的に長身だとハイボールに強いかわりに足元が弱く低身長だと逆とされますが、あくまで傾向であってポジショニングの良さである程度補完できますね。もちろん物理的にセーブ不可能な高さはあるので高身長のほうが有利なのは間違いないでしょうが、反射神経や勘以上にポジショニングは重要と思われます。
私がより重要と考えるのは安定性です。例えばハラルト・シューマッハー(西ドイツ)は、所謂「当たってる」時には神懸かり的なセーブを連発し、彼こそ最高のゴールキーパーではないかと思わせるに十分でしたが、反面ポカも多かったです。出るべきでない場面で果敢に飛び出すもののボールに全く届かずということが多々ありました。ピーター・シュマイケル(デンマーク)も近いものがあります。サッカーはロースコアの競技ですからゴールキーパーの判断ミスは致命的になりますからね。やはり派手さはなくとも堅実で安定感のある選手を上位に置きたいです。またマヌエル・ノイアー(ドイツ)が確立した「スイーパー=キーパー」の概念が現代サッカーの主流となりつつありますが、ゴールキーパーの役割は「ゴールを割らせないこと」こそにあると考えるので、そういった意味でのカバーエリアの広さはさほど重要とは思いません。以上の観点から史上最高をランキングしてみます。
1 ワルテル・ゼンガ(イタリア)
2 ピーター・シルトン(イングランド)
3 ジャンルイジ・ブッフォン(イタリア)
4 ボド・イルクナー(ドイツ)
5 ミシェル・プロドーム(ベルギー)
6 マヌエル・ノイアー(ドイツ)
7 ネヴィル・サウソール(ウェールズ)
8 トーマス・ヌコノ(カメルーン)
9 ロニー・ヘルストレム(スウェーデン)
10 リナト・ダサイェフ(ソ連)
なお、オールドファンならば必ず名前を上げるであろうレフ・ヤシン(ソ連)とゴードン・バンクス(イングランド)は、リアルタイムで見ていないので除外しました。
Ero l’uomo ragno【電子書籍】[ Walter Zenga ]価格:1,300円 (2023/1/22 18:03時点) 感想(0件) |
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません