生まれるのが早すぎたブロヒン
11月5日はオレグ・ブロヒンの誕生日です。1970年代の旧ソ連を代表するサッカープレーヤーであり、世界屈指の俊足ウインガーだった彼はウクライナの矢と呼ばれ、これは後年アンドリー・シェフチェンコに受け継がれることになります。
私の記憶が正しければ、その足の速さはカモシカにも例えられていました。今でもスラっと伸びた長い脚を「カモシカのよう」と表現しますし、陸上選手の快足ぶりを指して使われることもありますね。しかし実際にはカモシカの走力は大したことはないようで、世界最速の哺乳類であるチーターに迫るスピードを誇るレイヨウをカモシカと混同してしまった結果のようです。
彼のプレーを初めて見たのはFCバイエルン・ミュンヘンとの試合だったので、これは75年のUEFAスーパーカップ決勝だったはずです。チャンピオンズカップ連覇中で皇帝フランツ・ベッケンバウアー率いる全盛期のバイエルンをホーム・アンド・アウェイで連破したFCディナモ・キエフの中で、そのスピードと突破力は際立ったものがありました。前年のW杯にソ連が出場していなかったこともあって、当時世界最速のウインガーはポーランドのグジェゴシ・ラトーだと思っていましたが、ブロヒンのスピードと切れ味の鋭さはラトー以上ではと驚いた記憶があります。またこの年にはベッケンバウアーとヨハン・クライフを抑えてバロンドールも受賞しています。
晩年のブロヒンはオーストリアとキプロスでプレーしましたが、惜しむらくは年齢的に衰えていました。彼の全盛期にはソ連のプレーヤーが国外のクラブに移籍できる環境ではなかったのです。せめてあと5年生まれたのが遅ければ、欧州のビッグクラブで活躍する姿を見られたかもしませんね。
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