70年代デケイドチーム ファルコンズ編
アトランタ・ファルコンズは所謂ディープサウスを本拠とする初めてのプロフットボールチームです。南部の地方都市にありながら創設以来高い人気を誇るのは、南部諸州の期待を一身に背負って誕生したという背景があります。しかしザルのような心許ない守備が足を引っ張って、なかなか浮上できずにいました。1977年に就任したリーマン・ベネットヘッドコーチは、スクリメージラインに8,9人選手を並べ数プレー連続してたたみかけるようにブリッツさせる超攻撃的な守備を採用、最少失点記録を樹立するほどの成果を上げます。この「グリッツ・ブリッツ」ディフェンスに加え、攻撃でも「ビッグ・ベン」と呼ばれた一方のサイドにすべてのレシーバーを送り込む新機軸を採用するなどして一躍地区優勝を争うようになるのです。
ヘッドコーチ リーマン・ベネット
WR ウォーレス・フランシス LE クロード・ハンフリー
LT マイク・ケン LT マイク・ティルマン
LG デイヴ・スコット RT マイク・ルイス
C ジェフ・ヴァンノート RE ジェフ・メロー
RG R・C・シールマン LLB フルトン・カイケンドール
RT ウォーレン・ブライアント MLB トミー・ノビス
TE ジム・ミッチェル RLB グレグ・ブレズィナ
WR アルフレッド・ジェンキンス LCB ローランド・ローレンス
QB スティーヴ・バートカウスキ RCB トム・ヘイズ
RB デイヴ・ハンプトン SS レイ・ブラウン
FB ハスケル・スタンバック FS レイ・イースターリング
K ニック・マイクメイアー P ジョン・ジェイムス
攻撃でカギを握るのはバートカウスキでしょう。ラインが良いだけに、70年代で最もプロ向きと評された豪腕の成長が待たれます。守備にもハンフリー、ノビスといった実績十分のベテランがいるものの、鉄壁と言えるような陣容ではありません。「グリッツ・ブリッツ」というギャンブル的要素が強い守備の成果次第ですね。
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