史上最高のパンター
11月3日はレイ・ガイの命日です。史上最高のパンターと言ったら、この人で止めを刺すでしょう。パンターとして史上唯一殿堂入りを果たしている事実が物語っています。
私がNFLを見始めた頃、すでにガイはパンターのアイコンとなっていました。キッキングスペシャリストとして初めてドラフト1巡指名され、初年度から連続してプロボウルに選ばれ続けた実力は早くも史上最高では?との声が上がっていました。また南ミシシッピ大時代にはDBとしてもオールアメリカに選出されるとともに、野球でも200イニングで266三振を奪いノーヒッターも記録した豪腕というマルチアスリートだったのです。
近年NFLでは数字上キッキングのレベルが格段に向上し、ガイの残した成績は特筆すべきものには見えません。パントに関して言えば、2006年に平均飛距離を大きく伸ばしている選手が多いんですよね。飛距離が天候や環境に大きく左右されるのは言うまでもないですが、ある時点を境としてルール改変があったわけでもないのにスタッツが大きく変わるというのは、決定的な要因があるように思えます。例えばボールの材質あるいは構造が改変されたというような… そうとでも考えなければ説明がつかないほどの差なんですよ。従前パンターのスタッツは、カレッジ時代に比して落ちるのが常でした。ラッシュで受けるプレッシャーはプロのほうが遥かに強いのは当然ですからね。ところが最近はプロ入り後の数字のほうが高いことが珍しくありません。カレッジとプロでは使用球が違うことを考えると、可能性は高いのではないでしょうか。
しかし、ガイの素晴らしさを数字だけで推し量ることはできません。これは当時の空気感をリアルタイムで知っていて初めてわかることなんですよね。飛距離・滞空時間・コントロール全てにおいてトップクラスだったことは言うまでもないですが、その佇まいとバレリーナを彷彿させる華麗なフォーム、そしてフィールドに登場した際に今度はどんなに凄いパフォーマンスを見せてくれるかという期待でスタジアム全体が固唾を飲む空気がひしひしと伝わってくる、そんなパンターは類を見なかったです。私が思うに、その域に達したパンターはその後も現れていません。殿堂入りを推した選考委員たちも、おそらく私同様そのパフォーマンスに鮮烈な印象を受けて前例のないパンターの選出に至ったことでしょう。地味で印象の薄いポジションであるパンターの存在感を押し上げた功績は大きく、記録より記憶に残る偉大な選手だったことは疑いないです。
| ウイルソン Wilson NFL スーパーグリップ フットボール オフィシャル サイズ 並行輸入品価格:5980円 (2025/11/1 00:30時点) 感想(0件) |





ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません