The Best of Nakadai
長いキャリアにおいて多彩な役柄を演じた仲代達矢さん出演作の中で、私の印象に残る作品を列挙してみます。
1 『荒木又右衛門 決戦・鍵屋の辻』 1990年NHK
2 『樅の木は残った』 1983年フジテレビ
3 『椿三十郎』 1962年東宝 監督黒澤明
4 『切腹』 1962年松竹 監督小林正樹
5 『乱』 1985年東宝・日本ヘラルド 日仏合作 監督黒澤明
6 『二百三高地』 1980年東映 監督舛田利雄
7 『影武者』 1980年東宝 監督黒澤明
8 『十三人の刺客』 1990年フジテレビ
9 『新・平家物語』 1972年NHK大河ドラマ
10 『鬼龍院花子の生涯』 1982年東映 監督五社英雄
やはり時代劇がほどんどです。中でも上位二作に魅力が凝縮されているといっても過言ではありません。荒木又右衛門は縁者のために禄を辞して仇討本懐に邁進、『樅の木は残った』で演じた原田甲斐は自らの族滅を覚悟で主家安泰のため非情に徹するという立場の違いはあれど、ともに信念を貫き本願成就に全てを捧げるという武士の鑑と言える人物です。両作には所作の美しさと豪快な殺陣、奥深い眼の演技が随所にちりばめられて引き込まれ、目を離すことができません。又右衛門と甲斐の実像を史料から窺い知ることはできませんが、少なくとも原作の人物像にはこの上なく合致します。どちらも多くの俳優が演じていますが、比肩できる人はいませんね。乃木希典を演じた『二百三高地』では、その風貌が乃木将軍と生き写しのようであり、それだけで圧倒されます。他のキャスティングは考えられないほどです。
惜しむらくはハリウッドへの本格進出がなかったことです。海外での知名度が三船敏郎さんに大きく劣る事実は否めません。しかし、それ以外全ての面で決して引けを取ることがない大きな存在だったと考えています。
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