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JFK暗殺の真相

先日安倍晋三元首相が銃撃されて亡くなりました。アメリカのような銃社会ではない日本でも、このようなことが起こり得る。やはり政治家というものは自分の信条に殉じる覚悟がないと務まらない、それは今後も不変なのでしょう。私は「アベノミクス」を評価していませんが、それとこれとでは全く別問題ですからね。ご冥福を祈ります。

歴史上数多ある暗殺事件の中でも最も有名かつ謎に包まれているのは、ジョン・F・ケネディー米大統領で間違いないでしょう。真っ先に思い出すのは1991年の映画『JFK』です。ルイジアナ州の地方検事ジム・ギャリソンを主人公にしたこの映画は、事実の拡大解釈や誇張が垣間見えるとはいえ、ウォーレン委員会が下した結論の信憑性に疑義を呈するには十分な説得力を持っていると思います。即ちリー・ハーヴェイ・オズワルドの単独犯行であることと、如何なる陰謀も存在しなかったというものです。

オズワルドは確かに狙撃したかもしれません。しかしザプルーダーフィルムを見る限り、大統領の頭部に致命傷を与えた銃弾は前方から発射されたものです。これについては反証もありますが、私にはそのようにしか見えません。狙撃は複数から行われたと考えます。

陰謀説は早くから囁かれていましたが、マフィアやCIA、ソ連やキューバ、亡命キューバ人、軍産複合体などが疑われてきました。『JFK』ではリンドン・ジョンソン副大統領の関与さえ匂わせています。ジョンソンはテキサスの出身ですから周辺にケネディーを快く思わない勢力があったとは想像できますが、自身が直接関与したとは思えません。副大統領が首謀者ならば明白なクーデターであり、その事実が明るみに出たならばアメリカという国家の存立に関わる由々しき事態になります。どう考えてもハイリスクローリターンです。最も強い動機を持っていたのはマフィアでしょう。大統領の父ジョセフの時代から蜜月の関係にあり、大統領選挙でも大きな役割を果たしながら就任後、掌を返してマフィア撲滅に舵を切ったケネディー家の豹変は、裏切り以外の何物でもありません。まあ選挙に勝った後で約束を反故にするなど珍しいことではないですが、非合法に勢力を拡大してきたマフィアにとっては国家権力があからさまに敵に回るとなると、まさしく死活問題なのは自明の理です。ケネディー一人殺しても、その後の展望が立たない状況かもしれませんが、裏切り者は断じて許さないという掟のもと動く可能性はありますね。

大統領の弟ロバート・ケネディー司法長官は事件を知ると真っ先にCIAを疑ったと言います。これは疑うに足る背景が存在したことを示唆します。勿論CIA全体ではなく、ケネディー政権の外交政策を弱腰とする勢力が各セクター内に存在して組織内を横断する形でグループを成していたのではないでしょうか。このような勢力がCIAに限らず軍産複合体とされる政財界や軍にもあり、彼らが結託してマフィアを利用したのかもしれません。

ウォーレン委員会は結論ありきの出来レースに思えます。時代背景から言って仮にソ連の関与を示す証拠があったとしても、核戦争へ発展する危険性を考慮して公にはできない。陰謀の存在を窺わせる材料があっても、それはアメリカの根幹を揺るがす事態ですから疑わしきは罰せずとして闇に葬ろうとしたのではないかと… もしかしたら委員会のメンバーにも軍産複合体の意を酌んだ人物がいたかもしれません。また大統領の遺体がダラスで検死されなかったことで生じた様々な疑惑、少なくない数の目撃者が変死している事実、証言を覆す証人の多さなどから考えても何か非常に大きな力が働いていたように思えます。これほどの証拠隠滅や各界への圧力となると、マフィア単独でできるものではないでしょう。

もうひとつ、機密資料が未だ全ては公開されていないことがあります。事件から60年近くが経過してもなお、公開が憚られる資料が残っていることがきな臭いです。当初封印するとされていた75年後即ち2039年に本当に公開されるのか? それまで生きて見届けるつもりです。

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現代

Posted by hiro