復活切望ウォーカー・ビューラー
ロサンゼルス・ドジャースのウォーカー・ビューラーがトミー・ジョン手術を受けたようですね。二回目だそうです。私は彼を次代のMLBを代表する剛腕、つまりジェイコブ・デグロムの後継者と考えていたので、ちょっと心配です。近年では術後に球速が上がるケースもあることから、故障していなくても手術を望む選手もいるほどですが、もちろん個人差の範疇で保証は何もないですよね。私の知る限りではそういったケースは少ないと思います。
ビューラーはMLBの投手としてはごく平均的かつ細身な体格ですが、コンパクトなフォームから投げ込むフォーシームが実に素晴らしい。しっかり指に掛かってスピンの効いた教科書的な真っ直ぐです。今後球速及び変化球の精度は上がるでしょうし、さほど肘に負担のかかるフォームとは思えないので近い将来アンタッチャブルな投手になるのは間違いないと考えていたのです。
ここにきてのトミー・ジョン手術… 痛いですよね。もちろん復活を信じてはいますが、28歳というこれから脂が乗りきってくる段階でのブランクですから。彼の肘は生来の頑健さを持ち合わせていなかったということでしょう。思えばデグロムもプロ入り直後にトミー・ジョン手術を受けています。デグロムはこのまま戦線復帰と離脱を繰り返すようだと生涯成績はとても殿堂入りに値しないものに終わってしまうでしょう。瞬間最大風速よりもコンシステンシーが重視されてきたのは言うまでもないことです。何だかデグロムとビューラーには共通項が多く感じて若干不安を覚えます。ガラスのエースにはなってほしくないですね。
そう考えるとマックス・シャーザーは凄いですよね。今シーズン離脱したのも背中の張りであって、肩や肘が原因で故障者リストに入ったことは一度もない。やはり偉大な投手は丈夫で長持ちが必須ですね。あ、そうそうジャスティン・ヴァーランダーも凄いです。選手生活晩年になってからのトミー・ジョン手術で復活はないかもしれないと思っていたので、今シーズンの快投には頭が下げります。それでも300勝に到達する可能性はシャーザーの方が高いと考えています。
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