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ソ連軍の五島列島襲来と入れ墨

今回の夢の舞台は戦時中です。もちろん私が経験している筈はないですが、ここではどうやら中高生くらいの設定で、何故か横浜でなく行ったことすらない長崎なんですよね。家族が近くに駐屯していた守備隊の大隊長と親交があって我が家にもちょくちょく顔を見せる関係だったようですが、その大隊長が何と高倉健さんなんです。

ある日、五島列島にソ連軍が来襲したとの報が入って健さんは大隊を率いて前線に向かいました。激戦が続いたようですが、戦況も彼の安否も分りません。いつ敵がやってくるかわからない危機感から皆自ら戦う意思を固め、てんやわんやの大騒ぎになります。私も子供ながらに支度を始めようと裸になると、目に入ったのは何と下腹から内腿にかけて入れ墨! 手でこすっても取れるわけもなく困惑していると、身内がそれを見て「誰が入れさせた!」とか「コイツにだけはさせたくなかった」とか騒ぎが大きくなります。すると今度は連隊長がやってきます。これは三國廉太郎さんです。彼が言うには大平正芳首相が亡くなったとのこと。大変な状況下での悲報に皆うろたえ、一気に厭戦ムードが広がって静かになりました。そこでおもむろに入れ墨を触ってみると、シールみたいに剝がれたという顛末です。

例によって創作しようにも思いつかないような支離滅裂さです。まず長崎には縁もゆかりもありません。ただ横浜よりも古い歴史を持つ港町ですから憧れと言うか、かねてから一目置く存在だったのは確かです。五島列島に侵攻したのがアメリカではなくソ連というのも意味深ですよね。これは朝鮮半島が既にソ連の手中にあることを暗示しています。昨今のウクライナ情勢が影響しているとしか思えません。

大隊長が高倉健さんで連隊長が三國廉太郎さんというとピンときた方もいらっしゃるかと思いますが、おそらく映画『八甲田山』のオマージュでしょう。ただし作中では健さんは中隊長で、三國さんは別連隊の大隊長ですから直接の上官ではありません。三國さんが演じた山田少佐は雪中行軍失敗の元凶的存在として描かれているので、それだけ印象深かったのでしょうか。

大平正芳首相の就任は1978年ですが、戦後唯一在任中に亡くなった首相ということで登場したものと思えます。

入れ墨について思い当たるのは祖母の実家が鳶職で、その長兄が頭だったことです。連れられて遊びに行くと殆どいつも入れ墨をした人が出入りしていたので、子供の頃から見慣れてはいました。もちろん頭の身内ですから可愛がってくれるのですが何となく畏敬の念と言うか、あまり近づいてはいけない人達だと子供心に感じたようで、嬉しくはなかった気がします。入れ墨の絵柄なんて大人が見ても不気味で威圧感がありますしね。ただ、鳶職=ヤクザではないです。現在の暴力団は明らかに反社会的勢力ですが昔は事情が異なり、よそ者に勝手な真似をさせないという意味での自警団的役割を担っていました。つまり祭事など利権が生じる場所での秩序を守るということで、これは鳶職にも共通するものですから自ずと深い繋がりがあったのは確かです。敢えてヤクザかそうでないかを分けるとするなら、盃事を済ませているかどうかで判断するしかないかもしれません。

中国戦線での体験を面白おかしく話してくれた祖母の末弟は如才のない人で、ヤクザや愚連隊の人達と結構つるんでいたようです。松方弘樹さん主演の映画『修羅の群れ』に登場する愚連隊上がりの古参幹部は皆知ってると言ってました。彼らの世代はまだヤクザを必要悪と見做していたようですが、やはり隔世の感ありですね。今やその存在意義は皆無に等しく思え、それは共産主義にも言えます。

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Posted by hiro