ナチスに拘束された!
今回の夢は記憶が鮮明なので物語風に書きます。
とある建物の一室。私は今「バトル・オブ・ブリテン」のニュース映画を見ている。というのも、どうやらナチスに拘束されてしまったようだ。スパイの嫌疑でもかかったのか? それにしては緩い。拷問はおろか取り調べもなく、部屋からは出られないが不自由は感じない。ひょっとしたら洗脳してシンパにでもするつもりなのかなどとの疑念が浮かぶ。
背後のドアが開く音がした。振り返ってみると入ってきたのは紛れもなくアドルフ・ヒトラーその人だ。しかも一人で。彼はおもむろに机を隔てた私の向かいに腰掛けると、抱えていたファイルを開いて目を落とし、時折私の顔と見比べている。その目は穏やかだ。暫くすると口を開いて私の身の上を尋ね始めた。思いのほか静かな口調だ。ファイルを見ながら私の瞳をのぞき込むかのように見つめる。何か品定めされているような気分になる。質問が一通り終わると彼は私にファイルを渡しながら、もう自由だから帰ってよい旨を伝えた。ただし30日までは注意するよう付け加えると部屋を出て行った。何を意味するのか不明だが、とにかく外へ出ることにした。
街を歩いていると何となく気配を感じて気持ち悪い。尾行されているような気がする。この先を右に折れると高台に神社がある。私は人混みに紛れて不意に向きを変えてそこへ向かった。振り返ってみると先ほどまで感じた気味悪さは消えている。うまく撒けたか、はたまた気のせいだったのかはわからないが安心した。階段を上って参拝するでもなく境内を通り過ぎ、反対側の階段を下りて元の方向に戻る。
途中ゴミ集積場があって古紙回収のため漫画誌が結束されて置かれていたので、持っていたファイルをその上に放り投げた。すると背後から「お前大丈夫なのかよ?」と声がかかった。振り向くと昔のバンド仲間KMだった。マーカス・ミラーみたいな凄腕だ。私の口から出た言葉は意味不明だった。「なあに大丈夫だよ。30日までだから」
歴史上の人物が登場することは稀にありますが、ヒトラーとは驚きです。最近NHK-BSでナチスやヒトラー関連のドキュメンタリーが頻繫に放送されていた影響かもしれません。
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